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2002.8.6 (火) 第136天 晴れ |
古北口旅遊(金山嶺長城) 金山嶺長城から司馬台長城へ。 司馬台長城の望楼の一つに泊まる。 |
![]() 温泉湖〜望京楼がいわゆる司馬台長城です。 |
5:15起床 ↓ 6:30寮出発 ↓ (タクシ、14元) ↓ 6:45清華園駅 7:35出発 ↓ (火車、12元) ↓ 10:55古北口着 ↓ (昼食、15元) 12:45出発 ↓ (小面包車、30元) ↓ 13:05金山嶺長城、入り口 (門票30元、保険2元) ↓ 13:34庫房楼 ↓ 13:43小金山楼 ↓ 13:55大金山楼 ↓ 14:05後川口 ↓ 14:55将軍楼 ↓ 15:35文字ジュアン ↓ 15:55司馬台長城境を通過 (門票30元) ↓ 16:30望楼の一つに泊まる 長城から夕陽を見る ↓ 23:00長城より満天の星を眺める |
5:15起床。 昨日買っておいた食パン、ミニトマトそれにソーセージで朝食。 6:45寮を出発、タクシを拾う。 タクシの運転手に「清華園駅まで」と言っても運転手は分からない。 私が案内して清華園駅近くまで行く。 清華園駅はタクシ運転手も知らない駅らしい。 駅に着き待合いに入ると時刻表はあった。 あることはあるが内容が古いらしく、今日乗る7:35の列車は載っていない。 それで、先日、駅員に訊いたとき、「時刻表はない」と答えたようだ。 切符を買おうと窓口に行くと、列車に乗ってから買ってくれと言う。 7:35列車は出発。 この列車は古北口行きの列車。 乗客は少なく列車はがらがら状態。 10:55古北口駅に着くと、タクシや宿のおじさん、おばさんが声を掛けてくる。 私は金山嶺長城へ行くので、列車をを降りた学生に声を掛けたが、彼らは司馬台長城へ行くという。 金山嶺長城へ行く人は少ないらしい。 駅の周りには売店も食堂も何もなく、仕方がないので食事が出来るというおばさんに付いて行く。 駅から、細い山道を下り、畑を通って、おばさんの家へ行く。 おばさんの家は旅店をやっているのだ。 「何を食べる?」というので「炒飯」というと準備を始めた。 ご飯はすでに炊いてあるのかと思ったら、これから米を研いで炊くという。 時間がかかりそうなので「快餐、快餐」と言って「水餃子とスープ」を頼む。 すぐ出来るというので待っていると、台所でなにやら作り始めた。 覗いてみると餃子の皮を作っている。 もう作り始めているので断るわけにいかない。 しばらく餃子作りを眺める。 おばさんの笑顔がとても感じいいので写真を撮らせてもらう。 待っている間、宿の主人と話しをする。 おばさんの名前はXXXさん(5X歳)、おじさんはXXXさん(5X歳)。 北京に27歳のお子さんがいるという。 おじさんはしきりに今晩泊まるように勧める。 私が「金山嶺長城から司馬台長城へ行く」というと、 「司馬台は宿代も高いし、食事も高い。ここなら、1泊10元、食事代は3食20元だ」という。 おじさんはこの母屋とは別に通りの向こう側にも旅店を持っており、その部屋も見せてくれた。 おばさんの台所もきれいに清潔に片づけられていたし、母屋も、宿もきれいに整えられていて好感が持てた。 金山嶺長城から司馬台長城まで歩いて6時間くらいで行けるから、そのあと小面包車で帰ってこいという。 小面包車は往復で60元だという。 オート三輪なら往復で40元だという。但し少し時間がよけいにかかる。 私は長城の望楼に泊まるつもりでいたので、行きの小面包車だけでいいから、といって車の手配をしてもらった。 片道30元にしてもらった。 ようやくおばさんの料理ができあがった。 餃子はすごい量がある。 水餃子、玉子スープ、それに注文していないがトマトと豚肉も出してくれた。 食べていると小面包車の若者が部屋に入って来て私が食べ終わるのを待っている。 旅店を出るときおじさんにシャッタを押してもらって、おばさんと一緒の写真を撮ってもらった。 12:45小面包車に乗って金山嶺長城入り口へ。 長城の北側から入る。 13:05到着。 ここで門票(30元)と保険料(2元)を払う。 しばらく舗装された道を歩く。 売店で金山嶺長城の地図の付いたパンフレットを買う。 舗装道路をさらに歩き、長城へ取り付く階段を上る。 天気は快晴。 このあたりは修復されているらしくきれいな長城が続く。 外人さんの姿も多い。 「ニーハオ」と声をかけると「Very beautiful!」とかえってくる。 庫房楼、黒楼、小金山楼、大金山楼と通っていく。 楼の中には売店があるところもある。 小金山楼には売店がなく、屋上には窓のない部屋があるので泊まるには良さそうに思えたが、なにぶんまだ歩き始めたばかりだ(13:45頃通過)。 進むに連れて長城が荒れてくる。 ほとんど廃墟と化した楼、長城が続く。 向こうからおばさん二人連れが来る。 おばさんにシャッタをおしてもらって写真を撮る。 おばさんの名前はXXXさんとXXXさん。 おばさん達の村は長城の北側にある。 朝8時頃家を出て10時頃には長城に着き商売を始めるという。 長城まで約2時間掛けて歩いてくるそうだ。 長城を作るときその線引きはどうやって決めたのかなぁ?? 長城の外になった村に住んでいた人たちは見捨てられた気持ちにならなかっただろうか? などと勝手な想像をしていた。 おばさん達は長城の写真集や絵はがきや飲み水を売っている。 私にもしきりに写真集を勧める。 「私たちは貧しい農民だ。正直な話、写真集は30元で仕入れた。絵はがきは5元だ。これをあなたはいくらで買ってくれる?」とくる。 写真集は買う気はなかったが、絵はがきはほしいと思っていたので1冊10元で買った。 道々こういう人たちが沢山居る。 この人達から別れたあと、また別のおばさんと一緒になった。 私が司馬台まで行くというと、一緒に付いて来るという。 そのうち一人の外人の若者が私たちを追いついていった。 声を掛けるとロシアからきたという。(そのように聞こえた、あとでまた話しをするとアイルランドとも言っていたようだ、よく分からない。) 彼は中国語が分からない。英語で話す。 この人は今日は司馬台まで行って北京まで帰るという。 私たちを追い越してどんどん先へ行った。 途中、おばさんの友達が合流して私とおばさん2人の3人連れになった。 おばさんの名前はXXXさんとXXXさん。 なぜ付いてくるのか分からない。 おばさんたちは、「この楼は金山嶺と司馬台のちょうど中間の楼だ」とか、「れんが石に字が刻まれた文字ジュアンだ」とか解説してくれる。 中間地点をだいぶ過ぎたところで、先ほどの外人の若者が引き返してきた。 司馬台まで行っていたら今日中に北京に帰れないと思って引き返してきたようだ。 私たちが、「もう中間地点を過ぎているので司馬台へ向かった方がよい。」と話すと若者も方向転換して、私たち4人連れになった。 若者はこのおばさん達を私が雇ったガイドだと思ったらしく、「お金はいくら払えばよい?」と訊いてくる。 私は「お金は不要だ」と話す。 途中で司馬台と金山嶺の境を通過し(15:55)、最初の楼で司馬台の門票を売っている。 30元支払う。 彼らはまもなく司馬台の方へ引き上げていった。 私は写真を撮ったりして遅れ気味に歩く。 おばさん達は一緒に行こうと待ってくれている。 そのうち長城から外れて近道だというところで彼らが私を待っていた。 外人さんは先を急ぐのでおばさん達とこの道を行く。 私はこのまま長城を歩いていくといって彼らと別れた。 私はおばさん達と別れたかったので、ちょうどよかった。 しばらく歩くと向こうに司馬台長城の入り口らしいところが見えてきた。 今日は適当なところで泊まることにした。(16:30) この楼に名前が付いているのかどうかよく分からない。 楼の中を人が通って行くが、そこから見えにくい奥のほうを今日の寝床に決めた。 少し肌寒いので持ってきた長袖を着た。 17時過ぎ夕食。 今日のメニューは食パン、牛肉ソーセージ、ミニトマト、フルーツゼリー。 飲み物は「ワハハ」の鉱泉水のみ。 ビールを持ってくればよかったと後悔した。 19:10頃夕陽が沈む。 望楼から出てちょっと高台まで上がって夕陽を眺める。 周りには誰もいない。 西側の長城の影に夕陽が沈んでいく。 こんな光景、なかなか見られない。 夕陽が沈んだあと、望楼に帰り、新聞紙を敷きその上にシュラフカバーに潜り込む。 横になるとけっこう気持ちよく寝られそうな気がした。 段々暗くなる。 うつろうつろしていると8時前司馬台側から足音が聞こえ、望楼を通り抜けて金山嶺側へ抜けていった人がいた。 すばやく通ったので私には気づかなかったようだ。 風が段々強くなる。 床に敷いた新聞紙が風でめくれてパタパタと鳴る音と、シュラフカバーが風にあおられてはたはたと揺れる音が絶えず聞こえる。 望楼の中は風が吹き抜けだ。 少し眠ったあと、11時前に寒くて目が覚めた。 起き出して雨合羽の上下を着た。 外を見ると星が見えたので、望楼の外に出てしばらく空を眺める。 風は強いが満天の星空。 北斗七星を探し、北極星を見つける。 天の川もはっきり見えた。 こんな満天の星空を見るのは何十年ぶりだ。 望楼に戻りシュラフカバーに潜り込むが、床の石の硬さと冷たさが体に伝わってくる。 寝返りを打っても腰骨が床石に当たったりしてなかなか快適とは行かない。 |
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