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2002.8.22 (木) 第152天 雨 |
東北旅遊(第2日、北京→満洲里) 北京から満洲里まで列車で33時間の旅、やっと到着。 |
列車内 5:15起床 ↓ 18:40満州里到着 |
5:15起床。 起きると列車の外は雨、それに遠くで雷の音、ときどき空が明るく瞬く。 どこかの駅で列車が停車した。 洗面所に行くと車掌さんが外から戻ってきて、寒いとジェスチャをしてみせる。 この列車、寝過ごすということがなさそうだ。 乗客は切符を車掌さんに渡し代わりに座席カードを受け取る。 車掌さんはその切符を鞄型の手帳のようなものに差し込む。 この切符で乗客の降りる駅をチェックしているようだ。 だから眠り込んでいても車掌さんが起こしに来てくれる。 最上段の若者二人はハルピンまでいくと言っていたが、深夜、車掌さんに起こされて降りていったようだ。 大慶(ダーチン)を過ぎた辺りに石油汲上げの機械が動いているのが沢山見える。 こんな機械の実物を見るのは初めてだ。 チチハルで列車の進行方向が変わった。 少し南に引き返して、今度は西向きに内蒙古に向かって進んでいく。 内蒙古の景色は5月の旅行の時と違って一面緑の山・平原。 草が茂ったからか? 13:00頃から2時間ほどベッドに横になる。 起きると雨は上がっていた。 後4時間ほどで終点に到着する。 中国の長距離列車の中では絶えず音楽が流れている。 たまに日本の曲(たとえば竹田の子守歌など)がかかったりする。 中国の人はこれが日本の曲だと知らないかも知れない。 16:30頃、ずっと向こうの西の空は雲が切れて明るくなってきている。 天気は良くなってきているようだ。 列車の車掌さんを見ているといろいろな仕事をしている。 まず検札、これは日本でも同じ。 これ以外に、車内の掃除・ゴミの回収、 カーテンを所定の位置にセットする(折り畳んだ先をフックに掛け花形にセットしていく)、 布団を畳む、夕方薄いカーテンを閉める、などなど。 列車内のよろず受付係りのようだ。 隣の乗客は男性一人と女性二人の3人連れ。 彼らは列車の中でほとんど3人だけの世界に入っていてほとんど話しをする機会がなかった。 ようやく満洲里に着くという頃になって男性と話しをした。 彼らが学生だとはその中の一人の女性と少し話しをしたので分かっていたが、なんとロシアのイルクーツクの大学に留学している中国人学生3人であった。 イルクーツクへは中国から飛行機の直行便がなく、この路線がほとんど唯一のルートらしい。 列車代約1000元かかるという。 男性は建築専攻、女性の一人は哲学専攻という。 彼はロシア語はこの大学入学と同時に始めたという。 ロシアの大学は入学は難しくなく、卒業試験が難しいという。 日本とは逆だ。 イルクーツクでは一月約100米ドルくらいで生活できるという。 また、14歳の時サッカの交流試合で東京に行ったことがあるという。 サッカを通じた日本人の友人も沢山いるという。 中国には年に1度帰ってくる、今回がその第1回目だという。 18:40、日が沈んで薄暗くなりかけた満洲里の街に列車が到着。 列車を降りるとき外は涼しそうなので長袖のトレーナを着た。 ここでも宿を斡旋するおじさん、おばさんがおり、その一人に値段を訊き付いていく。 鉄源招待所。 一人1泊10元(相部屋)、一人部屋の場合は1泊20元。 シャワーは旅店にはない。近くの浴場(シャワー)に入りに行く。 私は一人部屋を希望し20元を支払う。 部屋を決めたあと宿のおじさんに案内してもらって浴場の場所を教えてもらう。 浴場は4元という。 おじさんは1952年4月生まれ。 私とほとんど同じ。 大学生の子供が一人居るという。 商売もおじさんの所は駅に近いのでまあまあだと話してくれる。 おじさんの話では昨日雨が降り今日は少し涼しくなったという。 おじさんと別れたあと一人で駅前の広場に行ってみる。 沢山のおじさん、おばさんが民族衣装を着て、太鼓や鉦、ラッパに合わせて踊っている。 列車が着いて歓迎の踊りなのか、それとも毎日やる夕涼みを兼ねた健康体操の様なものか?? だいぶ暗くなり一人で食堂へ。 同じ様な小さな食堂が並んだ中から適当な店を選んで入る。 ここは犬肉料理がメニューに載っているので朝鮮族の人がやっているようだ。 いつも注文すると大皿に盛られた料理が出てきてとても食べきれないので、小皿(半分)は出来るか?と訊くと作ってくれるという。 この食堂、小学生くらいの男の子がかいがいしく、注文を取ったりあと片付けをしたりしている。 排骨とジャガイモの炒め物、トマトのスープ、それにビールを注文。 料理は半分でと注文したがそれでも沢山出てくる。 「これで半分なの?」と訊くと「半分だ」という。 全部で16.5元、端数を負けてくれて16元。 腹一杯になった。 夜8時半頃宿へ帰り、タオルを持って浴場へ出かける。 4元渡すとロッカの鍵を渡してくれる。 浴室に入ると先客の男性と男の子が居る。 男性が「どこの人?」と訊くので「日本人」と答える。 中はしきりのないシャワーとサウナ室。 これも中国で初めての体験。 それにしても夏はいいけれど、スチームがついているものの、冬はどう考えてもとても寒そうな建物の作りだった。 宿に帰りおじさんと話しをする。 隣街のハイラーアーへは列車で約3時間かかり、11時から17時までは列車がないという。 本当に最果ての街に来たという感じ。 明日はダーライ湖へ行く予定、その1日旅遊のバスが8:40に出るという。 |
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