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中国留学日記
大学紹介 

2002.11.10 (日) 第232天 くもり
周口店、北京猿人遺跡見学
今日は早起きして周口店へ行くつもり。
予定通り7時過ぎに起きて8時半には準備して出かけた。

ちょうど西グランドに来たときに、ギターを背負って自転車に乗っている学生を見つける。
見ていると学生文化活動中心に入っていく。
ひょっとしてギター教室かも?と思って部屋を覗いてみるとすでに学生が集まってギターの練習が始まろうとしている。

周口店はあとにして、寮へ帰りギターを背負って駆けつける。
老師にお久しぶりですと挨拶する。
学生は30人くらい集まっているが、先学期見知ったはずの顔が見えない。
新学期が始まって新人が集まったのかも知れない。
老師が私の所に来て、皆が練習しているところとは別のページを練習してみろという。

練習が一段落して、一人の男子学生が私の所にくる。
私のギターの手つきが違う、という。
彼や回りの人と話をする。
私は日本人だというと、前の女学生は私の顔を見て香港人だと思ったという。
私は日本に居たときからギターの練習をしていた、と話す。

彼によるとこのギター教室は今日で4回目だという。
ということはほとんど1ヶ月前に始まっていたのだ。
ちっとも知らなかった。
先学期ギター教室で知り合った学生に電話したときも、今学期はないのでは?と言っていたし、私も掲示は気を付けてみるようにしていたつもりだが、ギター教室が始まるというような掲示は見かけなかった。

今日早起きして出かけようとしたのが幸いした。
また、今日からギター教室に参加。

ギター教室が10時過ぎに終わり、急いで寮に戻りギターを置いて、出かける準備をして五道口の地下鉄駅へ。(10時半ころ)
地下鉄を乗り継いで前門で降りる。
ここから南に歩き天橋へ行く。

ガイドブックによるとここから周口店行きの917路線のバスが出ているはずだ。
バス停の看板を探すが917路線が見あたらない。
発車待ちのバスの車掌に尋ねると通りをもう少し西へ行ったところにバス停があるという。
しばらくあるくと917の番号を付けたバスが何台か止まっている。
最初のバスの車掌に何分発なの?と訊くと12:10だと言う。
乗るとき、周口店までどれくらい時間がかかる?と訊くとこのバスは周口店には行かないという。
917路線でも周口店を通らないバスがあるんだ!!
もう一つ前のバスで尋ねるとこれも違うという。
もう一つ前のバスのところでしばらく待てと言う。

しばらくするとマイクロバスが来た。
尋ねると周口店へ行くという。
12:20天橋発。バス代5元。
周口店は北京の西南約50kmの所にある街だ。
北京の郊外をバスは進む。
途中のバス停でもけっこう人が乗り降りする。
約1時間半後、13:50頃周口店道口へ到着。
バスはここから左へ折れて進む。

周口店の北京猿人遺跡はここから道をまっすぐ、約2kmのところ。
2kmなら歩いてもすぐだ、と歩き始める。
まだ昼食を食べてない。
大通りの脇にオート三輪を止めて蜜柑を売っているおじさんが居たので蜜柑を買う。
8個ほどで2元。
結局この蜜柑が今日の昼食になった。
北京猿人遺跡はあと1kmくらいだと教えてくれる。
オート3輪のタクシに乗ったらよいのに、と言うが、私は歩くのが好きだからと断る。

約20分歩いて14:15、北京猿人遺跡に到着。
門票を買う。(ここでは学生票はなかった。)
坂道を上っていく。
観光客はほとんどいない。
坂道をどんどん上っていくと周口店遺跡博物館
この前で通りがかりのアベックに写真を撮ってもらう。

その後、博物館を出てさらに坂道を上っていく。
山の所々に洞窟があり、説明の看板が掛かっている。
小さな洞窟、大きな洞窟、いろいろだ。
ここで50万年前、人類の祖先が生活していたんだなと思うと気が遠くなりそうだ。
洞窟といっても扉などないから、吹きっさらしだ。
北京猿人は服など着てなくて、この寒さ、わたしにはとうてい耐えられそうにない。

今日は曇り空だが山の上は風もなく気持ちがよい。
山の上の崖から見下ろすと周口店の街が霞んでいる。

約1時間、この小山を歩いて15:20にはここを出る。
出口のところで小面包車のおじさんが5元にするから乗っていけ、と言うがこれも断る。
歩いて元の停留所へ向かう。

行きに蜜柑を買ったおじさんにまた挨拶。
ここでしばらくお話し。
通りがかりの人も私たちの話を立ち止まって聞いたりする。
年寄りの夫婦が話しに加わる。
このお年寄り、年齢を聞くと75歳。
この人の話はよく聞き取れない。
どうも戦争中の話しをしているようだ。
身振り手振りで分かる。
機関銃をダダダ、、、と撃つようなまねをする。
日本軍がこの村にも来て住民を殺したと言っているようだ。
ただ、話し方は、今の日本人を責めている感じではない。
彼はいくつかの日本語を覚えていた。
「一二三四五・・・・九十」、「たばこ」、「マッチ」、「めし」、「ばかやろう」など。

蜜柑売りのおじさんは私が日本人に見えない、中国人に見えるという。
通りがかりの人にも声を掛けて、この人どこの人に見える?と訊くと中国人という答え。
私もやっと中国人らしくなってきたかな?

ここで話しすぎた。
バス停に着いたのは16:10ころ。
でもバスがなかなか来ない。
16:30やっと現れたバスに乗る。
ものすごい満員状態。
でも30分ほど走ると席が空き、わたしも座れた。
外はもう暗くなっている。
うつろうつろしながら時々外を眺める。
18:30ようやく天橋に到着。
帰りは約2時間かかった。

ここから前門の地下鉄駅まで歩き、地下鉄で五道口駅へ。
時刻はもう19:15分。
学食はもう閉まっているので、この駅の近くの日本料理店「ばんり」で食べることにする。
ここに来るのはこれで2回目だ。
久しぶりに和食
満足。
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